亀谷 雄一郎 院長(野川クリニック)のインタビュー

野川クリニック 亀谷 雄一郎 院長

野川クリニック 亀谷 雄一郎 院長 YUICHIRO KAMETANI

この道を志したきっかけを教えてください。

父の代からこの地で開業している診療所で育ちました。父の頃は、手術・入院まで行っていました。 最初私は、父の後を継ぐ気は全くありませんでした。造船科に進学しヨットの設計を学んでエンジニアとして働いていたんです。 しかし好きなことに打ち込む今の自分があるのは何のおかげだろう?と自分に問いかけたことがありました。 それは、父がこの街で医療に携わっていたから、そして地元の方々がいらっしゃったおかげだったんです。 私は心から何かお返しがしたいと考え、医学部へ入り直しました。25、6の頃です。 高校を出てまっすぐ医学部へ進むストレート型の多い日本では珍しいケースでした。 無事ドクターになり、大学病院の外科の医局で10年。多くの手術の経験をして毎日忙しく生活していました。 そこで、また当初の気持ちに立ち返る機会がありました。「やっぱり地元の方々の健康管理をする事で皆さんの気持ちに応えたい。」 そう考えこのクリニックに戻ってきました。父とは3年ほど一緒に働けました。 今では若手のドクターを招いて地域の方を診させていただいています。

とても高い志をお持ちになってこのクリニックを引き継がれたんですね。

「おかげさま」の精神で診させていただいています。このクリニックには私以外に外部からもドクターを呼んで 外科・内科・アレルギー科・胃腸科・呼吸器科など幅広くオールマイティーに診れる体制を整えています。 こうして街の方の健康を診ることはもちろん週2回若手外科医の育成に飛び回っています。 手術技術だけでなく「おかげさま」の心を持って活躍するドクターの指導に力を入れています。 また、JICAと連携してアジアからも志の高いドクターを招き、日本のハイレベルな医療技術を教育指導しています。 彼らの存在そのものが、医療を変え、国が変わっていく意味を持っています。 大きなミッションを背負って来日していますから、みんな真剣そのもの。こちらとしても身の引き締まる思いですね。 私が先代達のおかげで受け継いだ知識や経験・スキルを、今度は次の世代の新しいドクター達に還元をしていく。 これも「おかげさま」の精神であると考えています。

診察で大切にされていることは何ですか?

治療は、ドクターと患者さんの共同作業です。ここでも「おかげさま」の心があります。 患者さんは「おかげさまで、よくなりました。」と言ってくださるんですが、実はドクターも同じです。 患者さんがドクターのアドバイスをしっかり受け入れて薬を飲んだり、 食事や生活習慣に気を配ってくれたおかげでよくなったんです。 あとは、あくまでも医療のプロとして最短距離で回復する治療を常におすすめすることです。 今は情報が溢れている時代なので患者さんご自身で調べて来られることもと増えました。 私は、良い事だと思います。お互いに話し合って納得のいく治療からスタートし、 結果的にこちらが最初に提案した治療にたどり着いたとしても患者さんにとっては必要な経験になります。 それもまた医療のひとつのあり方だと思いますね。

どのような患者様が多いですか?

鷺沼駅、梶ヶ谷駅からバスで15分ほどの立地ですが、ほとんどがごく近所のご高齢の方です。 平均年齢は70才代ぐらいでしょうか。おひとりおひとりを長く診させていただいています。 学生だった方も成長し、社会に出て、親になっても、子供を連れて来院されるというケースも珍しくありません。 各種健康診断はもちろん、介護保険認定の診察も行っております。必要に応じて信用のおける専門医療機関へ紹介することも可能です。 アレルギー科もございます。大学では免疫分野の研究に取り組んでおり、アレルギー治療にも関心を持っておりました。 例えば、海に行くとぜんそくやアトピーの子どもが治ってしまうんですね。 私はここに目をつけ、ヒマラヤの岩塩や死海の天然塩などを紹介して患者さんに水浴するアドバイスをしています。 ゆくゆくは、海洋療法(タラソテラピー)も始めたいと思っているんですよ。 これからも父と同じように、この街の方の健康を診させていただき、ドクターとしていつも学ばせていただいている感謝をお返しし続けていきたいと考えています。

最後に地域の皆様にメッセージをお願いします。

おかげさまで、長年この街で多くの患者さんを診させていただいています。 これからの時代。病院でななく自宅でご家族に看取られるケースが増えてくるでしょう。 ご家族が無理なく大切な方の終末を見守るために、頼れる街の開業医としてサポートさせていただけたらうれしいですね。 私にとっては、この街にいらっしゃる方達は家族同然なんです。 若いドクターに診療を少しずつ任せながら、世代を越えてみなでケアし合っていく仕組みも作っていきたいです。 呼吸器のことも、循環器のことも、消化器のことも、アレルギーのことも。宮前区の総合医としてご相談に乗ります。 ご自身のことでも、ご家族のことでも構いません。まずは気軽にお立ち寄りください。
※上記記事は2014.5に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

野川クリニック 亀谷 雄一郎 院長

野川クリニック亀谷 雄一郎 院長 YUICHIRO KAMETANI

野川クリニック 亀谷 雄一郎 院長 YUICHIRO KAMETANI

  • 好きな本・愛読書: 聖書
  • 好きな映画: ジブリ、ディズニーも好きです
  • 好きな言葉・座右の銘: Don't put off till tomorrow what you can do today( 今日出来ることを明日にのばすな やるなら今)
  • 好きな音楽・アーティスト: クラシック(オーケストラのコンダクター経験あり)、加山雄三、モータウンミュージック
  • 好きな場所・観光地: 相模湾 そこから見る富士山は最高です
  • 生年月日: 1958年6月30日
  • 出身地: 東京都
  • 血液型: B型
  • 趣味・特技: ヨット

INFORMATION