迫口 秀崎 店長（中国式マッサージ 憩)のインタビュー

この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。

もともとマッサージが好きで、しょっちゅうあちこちに出掛けてマッサージをしてもらっていたんです。結婚して子供が出来て、それまで勤めていた会社をやめざるをえないとなった時、頭に浮かんだのがマッサージの仕事でした。それで渋谷にある英国式リフレクソロジーの学校に通って資格を取得しました。「やってもらう」側から「する」側に、という単純な発想だったのかもしれませんね（笑）。
『憩』が宮前平のこの場所にオープンしてから10年。留学生として私が初めて日本に来たのはもう20年も前のことになります。最初に住んだのが田園都市線の高津で、以来ずっとこの沿線で暮らしてきました。自分が大好きなこの地域の方達にひとときの癒しを差し上げることが出来ればと考えています。

『憩』の特徴についてお話しください。

英国式リフレクソロジーがいわば出発点になるのですが、私は中国人ですから、なにも英国式にこだわる必要はないなと思いました（笑）。『憩』のマッサージは中国式マッサージを基本にしながら、時にタイであったり日本であったり英国式であったり、様々な要素を取り入れたものになっています。一番効き目のあるものを組み合せた感じですね。
当店はお昼の12時から翌朝の6時まで営業をしています。夜遅くまで働いていた方が見えたり、朝方に仕事を終えた方が帰りに立ち寄ったりするには非常に便利なんです。
正直なところこの時間に働くのは身体もきついところがありますけども、お客様に喜んでいただけると思うと、身体が続く限り精一杯頑張っていきたいと思っています。

オススメのマッサージはなんでしょうか？

座骨神経痛やヘルニアなどの症状を抱えた方も多く、そうしたお客様には肌に良く厳選した漢方薬を使用した漢方オイルマッサージをオススメしています。身体が温まるので翌朝の目覚めも違いますし、冷え性や肩こりにも効果があります。
当店ではお試しコースから足、お顔といった部分的なマッサージまで、お客様のご要望とお時間を考慮した幅広いコースをご用意しており、その全てのコースに足踏みをお付けしています。蒸しタオルを敷いた上から足による微妙な圧力が非常に心地よく、サウナにいるような感じで体全体がぽかぽかと温まります。疲れも吹っ飛びますのでお疲れの方は是非お試したいただきたいですね。

お客様との関わりの中で心掛けていることをお聞かせください。

お客様はマッサージに“強さ”をお求めになることが多いのですが、身体の状態によってはそれが逆効果になることもあります。例えば腰痛を抱えた方にあまり強くすると痛みがとれるどころか、かえって痛みが増すこともありますし、内蔵にも良くありません。「これは強め」「これはソフトに」といった具合にお客様の状態を見極めてマッサージの強弱をつけていくようにしています。
具合を確かめながら施術をおこなっていくのですが、お客様とお話をしているうちになにかとご相談をされることも多いんです。私を含めスタッフは女性だけですから、安心感のようなものがあるのかもしれません。相談の結果、お客様に仕事をご紹介したこともありました。
みんながハッピーハッピーになれるように、お話を聞くことで少しでもお役に立てていければと思っています。

最後に地域の皆様へメッセージをお願い致します。

改めて言うことでもありませんが、日本人の抱く中国人のイメージってそんなに良くはないですよね。でもね、中国人だからって全部が悪いことをしてるわけじゃない。真面目に仕事をしてる人もいっぱいいるんです。私も中国人であることに誇りを持てる仕事をしていきたいと思っています。ここ、良心的な店だからね（笑）。
疲れてしまっていたら、ここへ来て、疲れを癒してください。自分の家だと思って安心して寛いで身を任せていただきたいと思います。
お店の名前、『憩』は「いこい」ではなく「いこう」と読みます。だじゃれなんですけど（笑）、気軽に「マッサージ行こうよ」と思っていただけるお店でありたいと思っています。

※上記記事は2012.3に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。