太田 敏則 ホーム長（ニチイホーム 鷺沼)のインタビュー

太田ホーム長がこの道を志すことになった経緯をお聞かせください。

この仕事に就く以前には郷里の北海道で自動車学校の指導員を務めていました。それが40歳を前に、大型2種免許の資格を生かせる仕事として福祉輸送、いわゆる介護タクシーの仕事へと転職をしたんです。通常は「介護の現場から入り、タクシー」という順番だそうですが、私の場合はそれとは逆に、あとから介護の現場に携わるようになりました。最初のきっかけは「資格を生かせる」という単純な動機でしたが、以降、この福祉という仕事に他にはないやりがいを感じて現在に至っています。

『ニチイホーム鷺沼』は、関東を中心に52施設を展開するニチイケアパレスの介護付有料老人ホームのひとつとして、 2002年8月に開設しました。お客様おひとりおひとりの笑顔と幸せを実現すべく、誠意と熱意をもってサポートをさせていただきたいと思っています。

『ニチイホーム鷺沼』の特徴を教えてください。

『ニチイホーム鷺沼』は介護スタッフによる24時間の見守り体勢により、安心と自立のある生活をお客様に提供しています。その一番の特徴は、なんといっても駅から近いことかと思います。通常、こうした介護施設は駅から離れた立地にあることが多いのですが、こちらはちょっと珍しいくらい駅の近くにありますので、利用者さんの外出にも、それからご家族の方が面会に来るのにも非常に便利になっています。

食事や入浴、排泄のお手伝いなど、生活介助と呼ばれるものは一通りやらさせていただいていますが、特に特徴的なものが食事です。
お食事はその方が食べれる形態に合わせ、ソフト食を始めとして常時5種類ほどを用意しています。お年を召されますと、「噛むこと」「飲み込むこと」がどうしても困難になってくるケースがあります。ソフト食はそうした方々が視覚的にも楽しめるように工夫したものです。
また、毎回の食事は選択メニューとなっていて、好きなものを選んでいただけます。もちろん、栄養面を考えて無制限にというわけにはまいりませんが、嫌いなものを無理に食べていただく必要はありません。いつまでも食べる喜びを感じていただけるよう、充分に気を配っていきたいと考えています。

各種のアクティビティについて、一例をご紹介ください。

レクリエーションとして、各種のゲームやカラオケなどを毎日開催しています。皆さんがひとつところに集まり会話をしていただく機会をご用意することが重要で、毎回趣向をこらしたものを提供出来るよう心掛けています。また、全員の方の参加というわけにはまいりませんが、各地の音楽祭など、イベント等への外出もおこなっています。これは一例になりますが、もう会話を成立させることがなかなか難しい方が、音楽を聴くことで、「ポン」ってある瞬間、以前の状態に戻られることがあるんです。「あの曲はね、誰さんと一緒に昔、聴きに行ったことがあるのよ」といきなり話し始められ、私どものほうがビックリしたことがありました（笑）。
医学的に説明のつくことではないのかもしれません。ただ、音楽であれなんであれ、何かの拍子に元気になられることがあるのは事実なんです。そうした点を踏まえても、なるべく多くの外出やイベントへの参加等をしていきたいと考えています。

どのようなことを心掛けてお客様に接していらっしゃいますか？

ご本人に対しても、ご家族の方に対してもなるべく多くのボールを投げていくということを心掛けています。ボールを投げるという表現が正しいのかどうかは別としても、こちらからボールを投げて、打ち返してもらったものが、その方に合った介護を考える端緒になると考えています。お客様おひとりおひとりを深く知ること。それはいつも考えていることです。
私どもはサービス事業者であり、言わばプロです。プロである以上、プロの仕事をしていかなくてはなりません。入居されている方は、“お客様”であり、敬意を持って接し、もてなしていかなればならないと考えています。
介護のプロという誇りと自覚を持ち、皆様に一流のサービスを提供していきたいと考えています。

最後に地域の皆様へメッセージをお願い致します。

ニチイホームはここ宮前区内に当施設を含め3つの施設を有しています。また、最初に申しましたように、関東近辺に多数ございますので、その全てを当施設でご案内が可能です。お客様のご都合により、なんなりとご相談していただければと思います。
有料老人ホームというものがどういうものなのか？ 一度、足をお運びいただければ、充分なご説明をさせていただきたいと思っています。介護施設は私どもの形式以外にも、特別養護老人ホームやグループホームなど、様々な形が存在します。その違いというものも詳しくご説明が出来ると考えておりますし、駅から少し足を伸ばして気軽にお訊ねください。皆様のお越しをお待ちしております。

※上記記事は2012.12に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。