幸田 恭子 院長(宮前つばさクリニック)のインタビュー

宮前つばさクリニック 幸田 恭子 院長

宮前つばさクリニック 幸田 恭子 院長 KODA KYOKO

帝京大学医学部を卒業後、小児科を専門に研鑽を積む。大学病院で培ったスキルをもって、「宮前平駅」そばに開業。

この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。

祖父の代からの医者の家系に生まれて、小さい頃から「あなたはお医者さんになるのね」と周囲から言われて、医者を目指すようになりました。しかし、挫折した時期もあったんです(苦笑)。現役で大学に行けなかったものだから、それを「自分は医者に向いてないんじゃないか」と早合点して、その時期は随分と悩んでいたんです。しかし、いま考えてみると、そういう時期があり、逆に良かったのかもしれません。
私は勤務医をしていた父を尊敬していました。もう他界していますが、父は患者さんから大変信用されている人でした。あのつらい時期があったからこそ、「父のような医者になりたい!」という強い気持ちを持ち続けられ、コツコツと私なりの努力が出来たんじゃないかと思っています。

帝京大学医学部を卒業して同大学医学部附属溝口病院で長らく小児科医を務めていました。その間、研修に行った東邦大森病院も含めて、感染症から難しい病気まで幅広い分野に於いて研鑽を深めることが出来たと思っています。
2011年4月より『宮前つばさクリニック』の院長を任されています。私が開業医として新たなスタートを切った理由には、これまで大学病院で診てきた方々、そしてこれから診ていく方々を出来る限り長い間見続けていきたいと願ったからです。小児科医を選んだ理由と重なるところもあるのですが、子供は病気が治れば元気になり、成長をしていきます。私に出来ることを精一杯やらせていただきながら、今後も皆さんと一緒に歩んでいきたいと思っています。

『宮前つばさクリニック』をどのようなクリニックにしたいと思われていますか?

「こんなことで来て良いのかしら?」とクリニックに足を運ぶことを躊躇されている方は少なくないと思います。しかし、それで小さな疑問がドンドンと膨らんでいき、大きな不安になってしまっては元も子もないですよね。『宮前つばさクリニック』は皆さんが気軽に訪れ、何でも相談出来るクリニックでありたいと考えています。もちろん、内容や症状によってはその場で全ての質問に答えることが出来るとは限りませんが、皆さんの胸に抱えた疑問をなるべく解消できればと思っています。
何か気になる症状があって当院に来て、「問題がない」ということならそれに越したことはないと思うんです。風邪を診てもらうついでに子供の成長のことについて聞きたいことがあれば、それをざっくばらんに話していただくのも歓迎です。
小児医療の相談所。「こういうことを聞いちゃいけないのかな?」と皆さんに思われないようなクリニックでありたいと思っています。

診療の際に心掛けていることをお聞かせください。

まずは親御さんが納得していただける説明をするというのが一番ですね。小児科の場合、お子さん本人の年齢によっては説明が困難な場合がありますから、ご両親にしっかりと説明するということが第一です。加えて、お子さんに対してはなるべく怖がらせないということを心掛けています。視線を合わして話し掛けるですとか、声の調子を変えるとか、あとは、褒めるということですね。例えば口を開けるのが苦手な子が頑張って口を開いてくれたとしたら、「よく見えたよ。今日は偉かったね、ありがとう。」と声を掛けてあげる。すると次からは自分から口を開いてくれるようになるんです。
子供ってちょっとしたことでも褒められると後々まで憶えているもんなんです。私にしたって褒められるのが嬉しくてお医者さんになったようなものですからね(笑)。
差し出がましいことですが、私が関わる範囲のことでも、ちょっとした自信をつけさせることが子ども達の健やかな成長につながっていくと信じています。

治療面でいうと、先生は何に気をつけていらっしゃいますか?

なるべく具合を悪くしないように、ということに尽きるかと思います。喘息を例にしますと、継続的に治療を続けることで具合が悪くなるリスクは少なくなります。加えて、どんなことに気をつけていけばよいのか、細めに診察を重ねることで見えてくるものもあるんです。大事に至らぬよう、ちょっとした変化を捉えていくということが大事なんですね。
具合を悪くしないということで言えば、各種の予防接種を受けていただくことが重要です。
当クリニックは特に予防接種のためだけの時間というものを設けていません。この曜日のこの時間にどうの、といったことですね。ですから、まずはご相談していただいて、その上で接種がおこなえるものであればその場で実施しています。
忙しくて日時を決めての予防接種や健康診断が難しいということであれば、まずはご相談いただければと思います。

最後に地域の皆様へメッセージをお願い致します。

これは私の持論なんですが、医者と患者さんは相性だと思っています。というのも、私自身はしゃべり方からして医者らしくないんですね(笑)。「この症状は私が判断したんだから間違いない!」みたいなことを言えるタイプではありませんし、どちらかと言えば順次説明をしていって患者さんと相談し合って治療を決めていくタイプだと思っています。どちらのタイプが優れているという話ではなく、その方がどう思うか、ということなんです。「この人なら安心」「この人なら話せる」と相性を確認してみることが肝心だと思います。その選択肢の1つとして私どもを考えていただけたら嬉しく思います。これからも気軽に何でも相談していただける地域のお医者さんでありたいですね。

※上記記事は2012.5に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

宮前つばさクリニック 幸田 恭子 院長

宮前つばさクリニック幸田 恭子 院長 KODA KYOKO

宮前つばさクリニック 幸田 恭子 院長 KODA KYOKO

  • 出身地: 東京都
  • 趣味・特技: 映画鑑賞
  • 好きな本・愛読書: 推理小説/アガサ・クリスティー
  • 好きな映画: 心がスカッとするハッピーエンドなもの
  • 好きな言葉・座右の銘: 一期一会
  • 好きな音楽・アーティスト: オールジャンル
  • 好きな場所・観光地: 沖縄県

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